ログハウスの耐久性と強度

日本の正倉院をはじめ、外国でも建築後、数百年を経たログハウスが現存しているし、建築後100年程度のログハウスは、それほど珍しいものではない。

木材は、縦方向の職度に関しては、いろいろな建築用材料と比べてもかなり優れている。

だから耐久性を高めるには、材料の弧度的な問題よりも、腐朽や虫食いなどを防ぐことが重要といえるのだ。

しっかりした施工と、ていねいなメンテナンスを行えば、耐久性の高いログハウスにすることができるのだ。

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メンテナンスもログの魅力

たとえばセトリングは、落ち着くまでに建築後4～5年はかかるといわれているので、それまでの間は、状態の進行に合わせて通しボルトの締め直しを行わなければならない。

セトリングを予測して、建具や階段に調整スペースを設けておくなど、施工段階での対策も忘れてはならないポイントだ。

また、腐朽を防ぐためにログ壁の再塗装や、すき間や割れが発生したときのコーキングなど、やらなければならないことは意外に多い。

メンテナンスもログの魅力のひとつと考えて、楽しみながらこまめに行うことが大切だ。

ログハウスは生きている

ログハウスはよく「生きている建物だ」といわれる。

ログに使われる木は、伐採後も完全に死んではいないのだ。

時間が経つにつれて乾燥・収縮するので、セトリングが発生したり、割れてヒビが入ったりする。

腐朽して劣化が始まることだってありうるのだ。

このような変化は、木材の経年変化と呼ばれ、ログハウスではこの影響を避けることは不可能だ。

ログハウスを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスを心がけることが必要となる。